
讃岐水車in六条町
香川県讃岐平野の中央に、江戸時代末から続く製粉精米水車があります。昭和42年に明治以来何度目かの新調をした水輪が、平成に入るころ破損しその動きを止めました。100年以上の稼働の歴史を持つ水車と製粉工場には、道具や器械類が捨てられないで残っていました。平野にある水車は、遠くの溜池から流れる水をうけ、わずかな地形の高低差を利用して落差を作り、讃岐の水車大工の高度な技術と相まって力強く回転していました。組み合わさった歯車(万力)が石臼を回し、さらに小麦粉を篩へと運びます。その動きが家全体をからくりのように循環し、人々が寝ている間にも水車は仕事をしてくれました。この水車を調べているうちに、その価値がわかり、残された記録資料に裏打ちされていることからも、2016年3月に国の「登録有形民俗文化財」となりました。現在、福岡県久留米市の水車大工野瀬氏と池森寛西日本工業大学名誉教授の協力を得て「高原水車友の会」によって保存が進んでいます。この6年に古い水車の解体と調査そして新しい水車の組立てと設置、歯車の修復、石臼の目立てが終わり、今後は搬送装置とガンド(篩)などの整備と先代の水車や道具類の展示場整備へと進んでいます。もう一度粉を挽き仕事をする水車を復元し、みなさんの集いの場にしたいと思っています。毎月最終土曜日には、水車場を公開し作業をしています。見学やボランティアさんの参加をお待ちしています。
